毛 布 81.毛布のはじまり |
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82.毛布の種類と特性 毛布はふとんよりは軽く、たたんでの容積も小さいので便利な寝具として、ほとんどの家庭で使われている。素材・製法によって製品に特徴があって、季節の寒暖に応じて単独に、あるいはふとんとの組み合わせをして保温性を高めるなど、掛用としてばかりでなく敷用としても使われている。
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83.電気毛布 寒い夜など入床前に電気毛布でふとんの中を暖めておくと、入床時の冷たい抵抗感もなく気持ちがよいので便利である。ただし電気毛布は一晩中使用せずに入床前だけの使用に留めたい。なぜならもともと体温と寝具の機能によって快適な寝床気候(寝床気候の項参照)が自然に調節されるべきところを、電気毛布を使用することによって、体調とは関係ない温熱による発汗作用で体液が奪われ、これらの水分は寝具の吸湿、排湿作用によって寝具外に排出されるが、多量な発汗では寝具の吸湿・排湿機能が追いつかないと湿度がこもり高温となって寝床内が温度、湿度ともに不適となる。 また皮膚面の過度の乾燥はかゆみの原因となるし、健康的とはいわれない。 病人など代謝機能の低下して保温が難しいとか寝具の使用が出来ないなど、特別な条件の時には入床後にスィッチ切るとか低温にするなど、調節しながら使用する配慮が必要である。 |