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第4回 陶枕・ガラス枕 |
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【陶 枕(せともの枕、茶わん枕)】 中国での陶枕は七世紀の唐代前期には焼かれていたといわれている。 中国の暑い地方では陶枕の冷涼感が喜ばれ、実用性も高かったようだが、日本では中国のような普及はなかった。これは日本と中国との気候風土の違いにもよるが、中国では陶枕は不老長寿の枕、よい夢を見る枕として古代から上流階級の間で大変珍重されたことが普及に役立ったものと思われる。 昭和初期の一時期大変流行したことがあり、昭和10年頃私の家でも父が持っていた。ただし、使用している処は見たことがないので仮眠用にたまに使ったものと思われる。
中国の陶枕をまねた形や図柄が多く、角形、楕円形、丸形、半円形、豆形、八角形、安土形、婦人形、童子形や、竜、唐獅子、猫、虎など動物形のもの、凹凸をつけた指圧形、水冷形、香をた くもの、陶片をつないで枕掛としたもの、これを利用した枕などさまざまな形がある。 図柄も豊富で縁起のよいもの、長寿を願ったもの、竜、虎、唐 獅子など強い動物や縁起のよい文字、詩文を入れたもの、色彩が豊かなものなどさまざまなものがある。 陶枕に共通していることは構造が中空で空気の流れがよく、冷涼感があって頭寒に適していることである。 | ||||
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