(1) 寝付きがよい
寝床に入って寝付くまでの時間は人によって差があるが、この時間が長いほど寝付きが悪いと呼ばれる。また、ちょっとした刺激ですぐ目覚めてしまう浅い眠りが続くことも同様である。
私共のアンケ―ト調査ではみずから寝付きはよい方であると解答された人のほとんどは10分前後の間には眠っている。寝付きのよいと答えた人でも心配事があったり、病気で体調が正常でない時は当然ながら寝付きが悪いと解答している。寝付きを良くするためには心身の健康と心地よい寝具による環境作りが充分でなければならない。 |
(2) よくねむる
ぐっすり、たっぷり眠ることである。つまり、眠りの量も質も満足すべき状態であることである。それには
〇 徐波睡眠の量と質(深さ)がよいこと
〇 レム睡眠の量が適量であること
〇 レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが正常であること。
特に入眠直後の深い眠りが大切である。 |
(3) 目覚めがよい
同じ就寝環境で同じ長さの時間の睡眠であっても、目覚めの良さはレム睡眠の中でどのような時点で目覚めたかで、さわやかさ感が異なってくる。
〇 深いノンレム睡眠期の状態の時に目覚めると、未だ眠気が多く残っているのでぼんやりとして気分も甚だよくない。
〇 ノンレム睡眠の中途で目覚めると前者のような深いノンレム睡眠からの目覚めの時よりも軽いものの、気分すっきりとは言い難い。
〇 ノンレム睡眠が終わってレム睡眠に入ってから目覚めた時にはさわやかなよい目覚めとなる。レム睡眠の時間が朝方になるほど長くなることはさわやかなよい目覚めを得るための条件として大変都合がよいことである。 |