●睡眠障害
(1) 健康な人の睡眠障害
1) 環境によるもの
大きすぎる音、不快な音、暑すぎる、寒すぎる、むしむしする、不快な臭気、床が変る、明かるすぎる、不快な震動、寝具の不快な感触など。
2) 精神的なもの
心配事がある、不慣れな処での緊張感、興奮が静まらないなど。
3) 肉体的苦痛や不快を伴うもの |
(2) 病気としての睡眠障害
睡眠障害が続くようなことが起きれば病院へ行くべきであるが、大別すると
1) 不眠症
入眠障害(寝付きが悪い)、中途覚醒(夜中にたびたび目がさめる)、熟眠障害(ぐっすり眠れない)、早朝覚醒(朝の目覚めが早過ぎる)などの症状がある。原因もまたさまざまで、外傷、頻尿、多尿、ホルモン異常、睡眠時呼吸不全、老年性不眠や、うつ病、精神分裂病、躁病、老年痴呆、脳の病気など精神障害によることも多い。
2) 過眠症
日中の眠気と居眠りがあり、且つ眠ったあとでも疲れが抜けずにまだ眠気がとれない。原因 は、過度の睡眠不足、極度の疲労、体力の消耗する病気の回復期、不安、ストレス、抑うつ状態、ビックウィク症候群、睡眠時無呼吸症やナルコレプシ−などである。
3) 睡眠相遅延症候群
体内時計が周囲の環境リズムに同調できないために睡眠・覚醒のリズムはずれができたことから起る。慢性の時差ボケの感じなど。
4) 夢中遊行、夜尿など睡眠に伴う特有の異常な現象などがあげられる。 |
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