(1) 草 類
:主に草の茎を編んで側材としたもの、及び、莚状にしたものを巻いて適当な太さ にしたものなどがある。現代ではイグサ以外に見ることは少ない。
材 料 :イグサ、ガマ、カヤ、その他の草類 |
(2) 木 :木枕(角形、丸太形、半丸太形、臼形、つづみ形、長木、枕、豆形、撥形、安土形、など)箱枕(角形、多角形、安土形、坂枕、入子枕、香枕など)組木枕(木と木、木と竹、木と籐などの組木)
材 料 :キリ(桐)、ツゲ(黄楊)、ケヤキ(欅)、スギ(杉)、ホオ(朴)、ヒノキ(檜)、クワ(桑)、ヒバ(ヒノキアスナロ) |
(3) 竹 :竹枕、網目枕、組木枕など夏期用が多い。
イネ科タケ族で各地に自生、栽培され種類も多い。
カンチク (寒 竹)高さ2〜3m、稈の径1〜1.5cm、節間7〜14cm
ナリヒラダケ(業平竹)高さ4〜10m、径4cmほど本州中部より南、四国、九州に自生
モウソウチク(孟宗竹)原産地中国、高さ10mほど、径10〜20cm
クロチク (黒 竹)原産地中国、高さ3〜8m、径2〜7cm
メダケ (女 竹)高さ1〜5m、径1〜3cmなどがある。 |
(4) 籐 :網目枕など夏季用が多い
籐には200種以上の種類がある。主産地はインドネシア、マレーシア、フィリピンなど。原料の籐材料は棒状の太民、中民、幼民と丸籐、皮籐に分けられる。
太民( ターミン ) :径28?以上の太さのもの
中民(チュウミン :径20〜28?の太さのもの
幼民( ヤンミン ) :径20?未満の太さのもの
丸籐:表皮の硬い艶のある艶籐と、皮の艶のない芯籐の総称で、径4〜12?ほどのもの
皮籐:丸籐を裂いて皮の部分を一定の幅と厚さにとったものと、皮の中央部を細く削りとった背とりがある。これを染めたのが背取染で製品に美しい模様ができる。籐枕は皮籐が多く使われている。 |
(5) 動物性材料
:皮、毛皮、骨、牙、鯨のひげ、ベッコウなど |
(6) 土・石類
:石枕、陶枕、陶香枕 |
(7) 金 属 類
:鉄、アルミニウム |
(8) 化学製品
:プラスチック、ラバー、ウレタンなど |
(9) そ の 他 |