|
||||
第7回 詰め物材料 |
||||
【 詰め物材料 】 詰め物の種類は多い。コレクションの詰め物見本も150種を超えている。同一種類のものでも時代によって差もあるのでいっそう複雑である。 ソバがら一つみても江戸〜明治時代ではほとんどが1枚がらであり、大正〜昭和初期では1枚がら、3枚がらが混在、現代では3枚がらがほとんどである。 詰め物も時代によって主流となる物は異なるが、昔も今も多いのはソバがらである。これは長い年月の間にソバがらが枕の詰め物材としての優位性が認められていたからであり、現在では学者の研究の中でもソバがらの吸湿・排湿性、通気性などの優れた点が報告されている。昭和初期までは水田地帯ではもみがらが多く、山地ではソバがらが多く使われていた。 詰め物材の例 1.草類 ハス(スイレン科)、マコモ(イネ科)、ガマ(ガマ科)、ススキ(イネ科)、イグサ(イグサ科)、ヨシ(イネ科)、イネ(イネ科)、キク(キク科)、ショウブ(ナンテンショウ科)、ヨモギ(キク科)、バラ(バラ科)・・・。 2.穀物 ソバがら(タデ科)、もみがら(イネ科)、アズキ(マメ科)、リョクズ(マメ科)、クロマメ(マメ科)、ヒエ(イネ科)、アワ(イネ科)、ジョズダマ(イネ科)・・・。 3.木片 キリ(ゴマノハグサ科)、ヒノキ(ヒノキ科)、アスナロ(ヒノキ科)、スギ(スギ科)、ケヤキ(ニレ科)、竹(イネ科)。 4.木葉 茶菓(ツバキ科)、柳葉(ヤナギ科)、油柑葉(トウダイグサ科)、ナンテン(メギ科)・・・。 5.動物性材料 被毛類 羊(ウシ科)、ラクダ(ラクダ科)、カシミヤ(ウシ科)、モヘヤ(ウシ科)、アルパカ(ラクダ科)、ヤク(ウシ科)、牛(ウシ科)、馬(ウマ科)、犬(イヌ科)・・・・。 羽根 アヒル(カモ科)、ガチョウ(カモ科)、アホウドリ(アホウドリ科)、カモ類(カモ科)、シチメンチョウ(シチメンチョウ科)、ニワトリ(キジ科)、小鳥類・・・。 皮、毛皮、牙、角、貝類・・・。 6.土、石類 小石、砂、塩、碁石、粘土、陶器、サンゴ、人工真珠、人工砂、人工小石・・・。 7.金属 スプリング、砂鉄、鋳鉄・・・。 8.繊維類 綿(アオイ科)、麻(クワ科)、亜麻(アマ科)、パンヤ(パンヤ科)、絹、獣毛、化学繊維類。 9.化学製品 ラバー、ウレタン、プラスチック・・・。 10.水(水枕)、空気(空気枕)なども利用されている。 |
||||
【 詰め物材料 】
|
||||
No.1301 |
No.1302 |
No.1303 |
||
No.1304 |
No.1305 |
No.1306 |
||
No.1307 |
No.1308 |
No.1309 |
||
No.1310 |
No.1311 |
No.1312 |
||
No.1313 |
No.1314 |
No.1315 |
||
No.1316 |
No.1317 |
No.1318 |
||
No.1319 |
No.1320 |
No.1321 |
||
No.1322 |
No.1323 |
No.1324 |
||
No.1325 |
No.1326 |
No.1327 |
||
No.1328 |
No.1329 |
No.1330 |